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祝!平成26年度全国新酒鑑評会入賞

独立行政法人酒類総合研究所にて行われました平成26年度全国新酒鑑評会において入賞いたしました。

 全国新酒鑑評会は清酒の品評会として最も権威のある会として業界で認識されています。そこに出品されるのは通常、精米歩合が40%の大吟醸でアルコール添加をしてある本醸造規格の酒がほとんどです。この会は最も権威のある品評会なので蔵元としてはぜひ金賞を取りたいのですが、杉井酒造ではこの十年敢えて一番金賞を取りやすいといわれる香りの高い酵母は使わず、審査で不利といわれる静岡酵母を使った酒で出品をしています。金賞を取りやすいといわれる酵母の香りは華やかなのですが、飲む酒としては香りがくどく感じます。また金賞を取りやすくする為にはある程度甘味を強くしておくのが有利なのですが、これも食中酒としての適性に欠けると考えます。

 金賞を取るために造った酒も杉錦の純米大吟醸として販売をしますので、あくまで杉錦としての酒造りの哲学に合致する範囲で造っていく考えです。今年の出品酒は静岡酵母で造った純米大吟醸です。静岡酵母は派手な香りではありませんが、落ち着いた吟醸酒ができます。また純米酒でしっかりした味わい、酸味がある酒にしました。

 不利と言われている静岡酵母での入賞は”まずまず”の結果であったと考えています。来年以降も静岡酵母での金賞を目指して酒造りに努めたいと思います。 今年の出品酒を造ったモロミから製造した酒は「杉錦純米大吟醸しずく取り」と「杉錦純米大吟醸」として販売しています。

しずく取り 純米大吟醸原酒

純米大吟醸2014BYweb

 

http://www.nrib.go.jp/kan/h26by/h26bymoku_top.htm

投稿日時:2015年5月23日(土)│
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