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夏の純米吟醸 発売中

 夏の酒というと「生原酒」を冷やして飲むというスタイルが定着していますが、原酒はアルコールが高めで酔いやすく、疲れた体にはややつらいところがあるのが欠点かと思います。また生酒はいわゆる甘ダレになりやすく、疲れた体の糖分補給にはいいかもしれませんが、そのまま飲むにはやや甘重く感じるのが気になります。「生」という言葉が生ビールを思い起させる事もあり「生酒」は夏の定番になっていますが、生酒の酒質はほんとうは夏向きなのかもしれません。

夏の純米吟醸写真webJPG そう考えて夏の酒も生酒ではなくビン燗火入れで出荷しています。火入れをしたほうが味がしまって香りも生ひねが少なく、澄んだ軽めの印象になります。杉井酒造の造りの主流は生酛・山廃ですが、この酒は夏の酒質の若いうちに飲んでしまう事を想定して速醸で造っています。

 今年も少し酸があったほうがいいと考えて静岡酵母HD-1を使ってみました。今年の山田錦はよく溶けて、掛け米は硬めをの処理を心がけたのですが、日本酒度は+3と甘めになりました。酸は良く出たので甘すぎない、やや濃醇な味わいになっていると思います。

日本酒度 +3   酸度1.6  ALC15.4%

 

投稿日時:2016年6月1日(水)│
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