むかご焼酎の仕込
5月、6月は焼酎を仕込んでいます。今年は静岡市の清沢地区でとれた”むかご”を使った焼酎を造る事になりました。
清沢地区では自然薯の栽培が盛んで、それに伴い”むかご”もたくさんできます。粒の大きいむかごは商品として販売されますが、小さいむかごは捨てているそうです。 そこで資源の有効活用と地域の産物を新たに生み出すという意味から”むかご焼酎”を製品化したいとの要望です。
デンプン質を含むものであれば何でも焼酎の原料として使えます。(酒税法で使える材料は指定されていますが)但し、商品として成立するかは味わいの特徴、販売チャネルの問題等あり別問題です。
”むかご”自体は強い香味はなく素朴な味わいがあるのものなので、まずは造ってみる事になりました。
昨年の秋に収穫したむかごを冷蔵保存しておきました。秋は清酒、芋焼酎の仕込で手一杯なので暇ができるこの時期の仕込です。
むかごは水洗いした後、お米と同じように蒸します。むしあがりの香味は良好でそのまま食べてもおいしいです。 むかご自体のデンプン含量は少ないので、米焼酎をベースにして蒸したむかごをすり潰して加えます。このミンチにする工程が時間がかかってなかなか大変でした。モロミの香りは良い感じです。2週間ほど醗酵させた後、酒にして蒸留します。
製品として発売するのは2017年10月の予定です。静岡市 清沢地区の酒店で主に販売する計画です。