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純米大吟醸を搾りました。

吊り二人作業  今年の鑑評会に出品する純米大吟醸を搾りました。小ぶりのステンレスタンクを4本並べてしずく取りをしました。昨年、思いがけず県知事賞を頂いた酒は日本酒度がほぼ+0でやや甘口の出来上がりでした。ほんのり甘口だった事が鑑評会では有利に働いて県知事賞につながったのかもしれませんが、今年は実際に飲む場合のキレを考えてプラスまで醗酵が進むように汲み水を伸ばしました。

 麹はあまり硬くならないよう造ってみたのですが、分析してみると液化酵素の値がやや高くなり吟醸麹としてはいまひとつ満足できないレベルでした。

 一方、モロミの経過は順調で米の溶け具合も昨年なみになりました。酸度は今年も昨年と同じく1.7になりました。

 搾りたての味わいは辛口で、食中酒としてのいい酸があり、ほのかなな香りもありとても良い純米大吟醸になったと思います。

 でも鑑評会出品酒としては、もう少し甘味があり、酸は低く、香りもあったほうが有利かと思います。

 昨年はビン詰めのタイミングで瓶洗い機が壊れて、ビン詰めまでの生酒期間が1.5か月と長くなりすぎてしまったのですが、今年はベストのタイミングで瓶詰め火入れをしたいと思います。白身魚の刺身とあうキレがある純米大吟醸になると思います。

 吊り酒袋

投稿日時:2018年2月19日(月)│
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