静岡県新酒鑑評会
静岡県の新酒鑑評会で 「吟醸部門」「純米吟醸部門」で一番下のほうですが、入賞しました。県の鑑評会は昨年思いがけず、何年かぶりで第一位を頂いたのですが、今年は予想外に低い順位の入賞でした。
昨年の酒は日本酒度+0程で甘口でしたが、先のブログでも書いたように今年は食事と合わせる事を意識して+4.5くらいまで醗酵させました。酸度は昨年より少し低めですが、1.6くらいで吟醸酒としては辛口です。今年は米が溶けると言われていましたが、粕は昨年と同じく58%でてアミノ酸は0.9ほどで締まった味わいの酒になったと思います。食事と一緒に楽しめる酒になっていると思います。
特徴的なのは香りで静岡酵母HD-1を使いましたが、「マスカット様」の吟醸香がでました。香りは麹の造り方で変化するようですが、特に麹つくりについて意図的に変更した点は無く理由はわかりません。
鑑評会に先立っておこなわれた「持ち寄り会」で審査員の意見を聞いたところ「マスカット様」の香りにたいしてあまりいい印象を持たれなかったようです。
全体としては吟醸酒としては甘味が少なめで酸があり、辛口で締まった味わいの酒になっています。お時間の取れる方には3月28日の一般向け公開でぜひきき酒してみてください。