KURA MASTER 授賞式
KURA MASTER の授賞式と一連の行事に出席するためにパリへ行ってきました。
フランスへの日本酒の輸出量は2016年で年間2億円弱、第一位輸出先アメリカの1/25ほどだそうです。増えているとはいえワインの国フランスへの日本酒の普及はまだまだのようです。
しかしkura master 運営委員長 宮川圭一郎さんはワインとソムリエの国であるフランスで日本酒が評価されるようになると、世界での日本酒の評価が一気に高まると考えています。
その為にはフランスの有力なソムリエやハイエンドの人たちに日本酒を知ってもらう必要があります。kura masterの開催はその意味で大変意義のあるものです。審査委員長のグザビエ・チュイザさんは高級ホテル クリヨンのソムリエです。クリヨンホテルでは授賞式の翌日にランチを頂きました。
授賞式の二日後に高級ホテルシャングリラで開催されたデイナーでは料理とマリアージュしてkura master 各部門トップ5よりこのレストランソムリエが選んだ「雑賀 純米吟醸」「仁勇 純米酒」、デザートにあわせて「美少年 にごり」そして日本の赤ワイン、ウイスキーが供されました。
この日の400ユーロのデイナーは日本から参加した我々蔵元を含む三十数席が満席になりました。主催者で自身ソムリエでもある宮川さんが、レストランのソムリエにお客様が日本酒を楽しんでいるか尋ねてみたところ、どのお客様もワインのように自然に楽しんでいるとの事で安心しました。
日本酒は日本の伝統文化を代表するものの一つであるとはよく言われる事ですが、パリで日本酒を味わってみてその事を実感できた気がします。
日本での日本酒の需要は全体としては減り続けていますが、日本酒は世界に向けて新たな時代の入り口に立っている事を実感しました。