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生酒と一回火入れ酒について

 生酒は特別な商品としてのイメージが強く需要がありますが、実際には生酒の品質が火入れ酒を上回るのは、良く管理しても一ヶ月程度のようです。その後は香りは吟醸香より生老香が強くなり、味はだれて締まりがなくなります。しぼりたての良い風味を上手に残して熟成にも適すようにするには、活性炭は使わず素ろ過をして早めに一回しっかり火入れをするのがベストだと思います。  一回火入れの吟醸酒は、冷蔵庫で保存すれば何年でも賞味は可能だと思います。(但しカプロン酸エチルの強い酒を除く)  製造者としては生酒で出荷する方が火入れの手間がないのですが、今年からお客様の口に入る時の品質を考えて、高級酒は原則火入れ出荷致します。

投稿日時:2004年10月30日(土)│
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