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2019静岡県新酒鑑評会 入賞

蒸し米放冷瓶火入れ風景 3月12日に審査がおこなわれた静岡県新酒鑑評会で 吟醸酒部門第三位 純米吟醸部門で第10位に入賞しました。

 静岡県新酒鑑評会は製造技術者、流通業者、蔵元などから構成する11人の審査員で 3点法(一番良い酒は1点、普通は2点、欠点があると3点)で審査されます。

 第一位県知事賞を頂くには大方の審査員に1点をつけてもらえるような欠点の無い、きれいな酒である必要があります。どの蔵も良い酒を出品するので、審査員一人の採点で順位が変動する厳しい審査になります。

 今年は良い麹ができていたし、醗酵経過もほぼ予定どおりで良い酒ができていたので鑑評会の成績は順当なところかと思います。

 但し1点、不思議に思っている事があります。 杉井酒造では四年ほど前からアルコール添加した「大吟醸」は製造していないので、「吟醸酒の部」にも”ほとんど純米吟醸”の酒を出品しています。

 これは40%精米の純米大吟醸原酒に720mlあたり0.1ccほどの吟醸酒(55%精米の本醸造)を加えて規格上「吟醸酒」にした酒です。

 アルコール添加をして酸度を下げ、味わいを軽くしてある酒が出品されている「吟醸酒酒の部」に酸度が高めで、しっかり味のある”ほとんど純米吟醸”を出品すれば不利かと思っていたら第三位という成績を頂く事ができました。

 一方で同じ酒を出品した「純米吟醸」の部は10位で中くらいの成績でした。鑑評会に先立っておこなわれた「もちより会」では純米吟醸部門では3位の得点(同点酒数点)だったのに対して、”ほとんど純米吟醸酒”を出品した吟醸部門ではかなり下のほうの成績だったので、”ほとんど純米吟醸酒”は吟醸部門で良い成績を取るには不利だと思っていたのですが、本審査では全く逆の成績になりました。

 いつもの事ですが酒の審査、鑑評会への出品は難しいと思いました。

 いずれにせよ今回の酒はやや甘口で静岡酵母の香りのある飲みやすいタイプの酒になっています。製品は「純米大吟醸 しずく取り」「純米大吟醸 (醸造年度表示2018BY-2)」として発売されます。どちらも無濾過びん火入れで製品になります。ぜひお楽しみください。

投稿日時:2019年3月22日(金)│
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