サロン ド サケ パリ
10月5日から7日にかけてパリで開かれた日本酒のイベント サロン ド サケに参加してきました。静岡県の地域産業課から補助金が出て、参加料、通訳、パソナ農園隊という現地での応援コンサルをつけて頂きました。渡航費、滞在費は参加者負担です。
静岡県からは 開運、若竹、杉錦、正雪、富士錦の5社が応募して参加した他、臥龍梅が現地デストリビユーターさんのブースに参加しました。
サロン ド サケ はシルヴァン・ユエさんが2013年に立ち上げた日本酒のイベントで三日間の開催期間には5千人以上の参加者がある一大イベントです。
会場には日本から参加した酒、焼酎蔵50社程度のほか現地の日本酒を扱う問屋さん、キリンビールなどのブースもあります。
来場者は一般の方、レストラン、酒の小売業など様々です。フランスには日本好きな方がけっこういらっしゃるようで、一般の方の参加も多かったです。
ワインの文化があって、きき酒を勧めるとみなさん真剣にきき酒して、必ずコメントを言うのが印象的でした。
開催中、参加各県より酒を一つ選び現地の星付シェフがそれに合った料理を創作してお客様と一緒に味わって頂くという企画がありました。
静岡県からは「杉錦菩提酛純米」を使って頂く幸運に恵まれました。シェフが考えた料理は生牡蠣にイクラを載せたものにレモンベースのソースをかけたお料理でした。
菩提酛は酸味がある酒なのですが、それがソースの酸味と牡蠣のコクとよく合っていたと思います。
同時に味わった四種類の酒の中で、一番熟成したタイプであった事、酵母無添加の自然醗酵の酒であった事などから、一番多く質問を頂きました。後でわざわざブースに来てさらに利き酒してくださった方も四人ほどいました。
静岡県全体のPRの場として静岡県出身の杉山あゆみさんがオーナー兼シェフパテシエを務める一つ星レストラン アクサンターブルブルスと一緒に5蔵の酒の説明と杉山氏、シェフのエテイエンヌ氏が5蔵の酒の講評をするイベントの時間もありました。
ふたつのセッッションともに熱心な参加者40名ほどでいっぱいになり、日本酒にたいする関心が非常に高くなっている事を実感しました。
特にフランスでは生酛、熟成、菩提酛など伝統的で複雑な香味の酒への関心が日本と比べてとても高いと感じました。