「生酛純米ひやおろし」「山廃純米秋あがり」発売
秋のお酒としてここ数年定番の「ひやおろし」と「秋あがり」を発売いたします。
「70%精米生酛ひやおろし」で意図しているのは、価格は高くない普段飲みの酒だけど”本物”の造りをした酒にする事です。そこで価格の高い高精白の酒米は使いませんが伝統的な手法による手仕事で造りました。麹に「誉富士」を使いましたが、掛米は一般米で、精米は全70%です。しかし米洗いは全量10kgずつおこない、水分を厳密に管理しました。麹は箱麹ですが、吟醸的に硬く造ります。生もとを使い醪は27日程かけて醗酵させ、搾りは酒袋を使います。活性炭は全く使わず、一回火入れで瓶貯蔵しています。大吟醸の造り方とほとんど同じ工程で造っています。とても贅沢な造り方です。今年の酒は昨年と似たスペックで辛口でクセのない味わいの純米酒です。適度に熟成していて、派手さはありませんが、お料理と一緒にじっくり愉しめる味わいです。
酸 度 1.7
alc % 15.4
協会 701号
一 回火入れ 活性炭不使用
希望小売価格(税込み)
2,420円/1.8㍑
1,210円/0.72㍑
秋あがりは全量静岡県の酒造好適米「誉富士」を70%精米して仕込ました。酒造好適米は食用米と比べ蒸した後、デンプンがゆっくり硬化する性質があり、良い麹ができ醪では溶具合がゆっくりで醪管理がしやすい性質です。また出来上がった酒は食米で造った酒と比べ味わいに甘味、幅、丸みがある酒になります。”秋あがり”は”日本酒度が+12と”ひやおろし”と比べとても切れていますが、酸度、アミノ酸度が低く誉富士を使っているせいか味わいは丸みがあります。ビン貯蔵一回火入れの商品ですが、昨年から0.72㍑の動きが早かった為1.8㍑は2019BY、0.72㍑は2020BYでの出荷になります。成分スペックはどちらも近い値ですが、1.8㍑は熟成が進んだ分け丸みがあります。0.72㍑のほうが若く、すっきりした印象の酒です。どちらも落ち着いた味わいです。
酸 度 1.4
アミノ酸 1.3
アルコ-ル 15.4%
協会701号酵母
活 性炭無使用
希望小売価格(税込み)
2,750円/1.8㍑
1、320円/0.72㍑