味醂の梅酒「うめ梅飛鳥山」発売
昨年小規模に造りました純米本味醂飛鳥山をベ―スにした梅酒が大変好評でしたので、今年はご要望にお応えして増産をしました。6月収穫の梅を使って仕込んだ今年度の梅酒を10月に発売いたしました。
原料の梅は昨年に引き続き無農薬栽培のものに限りました。無農薬の梅は梅全体からみるとかなり少なく、静岡県に数件しかありません。といいますのも、無農薬だと梅の見栄えが悪いため、オーガニックといえども敬遠される方が多いそうです。しかしながら、梅酒として利用するならば、見栄えは重要ではありません。島田市伊太地区、伊久美地区と大井川上流の家山地域で栽培されたものをありがたく使用させて頂きました。
原料は梅と飛鳥山味醂だけを使用しています。味醂の高いエキス分を生かすため、甘味のある味わいにしました。エキス分は36%と梅酒の中ではかなり高めになっています。なぜこの甘味を実現できるのかといいますと、この甘味は全て飛鳥山味醂を造る際にもち米が麹で分解されて生じたブドウ糖やその他のオリゴ糖と呼ばれる糖分から生じているからです。オリゴ糖は味わいにコクや丸みを与えてくれますので、砂糖のような甘さとは違った濃厚な甘味が味わえます。
酸度は17度ほどあり豊かな甘味とバランスとなっています。酸度と高濃度の糖分により細菌の増殖が抑えられるので火入れ、活性炭濾過はせず、香味が失われないように工夫しました。味醂由来の自然な甘味と梅の酸味が相まった体がすんなりと受け入れる味わいです。
そのままデザートワインとして楽しめます。水割、オンザロック、炭酸水割にすると甘味が抑えられ、酸味が強調されて食前酒としてのご飲用がおすすめです。
味醂梅酒「うめ梅飛鳥山」
日 本 酒 度 -170
酸 度 17.5
エ キ ス 分 36%
アルコール 10~11度
原材料 純米本みりん
梅(無農薬)