2022BY 山廃本醸造、特別本醸造 新酒搾りました。
9月26日から今年のモロミ第一号の山廃本醸造を搾り始めました。コロナで出荷が減り、主にに地元向けに造っている山廃本醸造も減産したのですが、昨年の全国燗酒コンテストでこの酒がプレミアム金賞を取った事を地元紙に報道して頂いた事から、予想外の需要がおこり足りなくなってしまいました。そこで農協冷蔵倉庫に保管してもらっている米を使って、8月に冷蔵庫で山廃酛を立て、9月初頭に700kgのモロミ3本を立てました。また速醸造りの特別本醸造も足りなくなってしまい、700kg2本を9月に仕込みました。
杉井酒造では例年も9月には酛を立て、10月にはモロミを立てるのですが、今年は特別早い造りになりました。モロミの温度管理の為に700kgと小さな仕込みにして冷水で冷却するのですが、今年は9月も暑さが厳しくモロミ管理は大変でした。山廃本醸造は醗酵が進んで辛口のモロミになったのですが、アルコール添加を少なくして3本ブレンドして日本酒度+7.7と例年より少し切れた数字です。ほどんど純米酒と言っていいようなアル添量で日本酒度のわりに甘味を感じます。
特別本醸造は、先に仕込んだ山廃本醸造が醗酵が急伸した事から添え仕込みから温度を下げ、モロミも10度cほどに抑えて醗酵させました。こちらは例年より甘口になっています。
どちらの酒も原料米は全て10kgずつ洗って水分を調整し、搾りは酒袋と舟を使って吟醸酒のような造りとなりました。
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