生酛（生もと）・山廃・菩提酛（菩提もと）に特化した酒蔵
純米みりん、米・芋焼酎も造る

　「杉錦山廃純米秋あがり」は山田錦の改良品種である静岡県の酒造好適米“誉富士”を７０％精米にして山廃造りで仕込みました。

　吟醸型に乾かして造った麹を使って低温で＋８まで醗酵させてすっきりした酒質にしました。今年の酒は割水後の酸度２．０としっかり酸がでました。。一回火入れで炭を使わずにビン貯蔵しています。成分の日本酒度＋８、酸度２．０は辛口の範ちゅうですが、口に入れると甘みと山廃的な丸味があり、杯を重ねても甘すぎず飲み飽きしない酒質です。冷やして飲んでも味わいがありますし、燗酒にも向く酒質です。秋の商材としてよろしくお願いいたします。

　日本酒の甘味の主体は糖分ですが、最近アミノ酸由来の甘味について研究が進んでいます。一般的に生物の体を作るアミノ酸はＬ型という構造なのですが、Ｄ型という構造のアミノ酸が少量存在して生理的な働きを担っているそうです。一般的なアミノ酸はあまり味がなくグルタミン酸のようにうま味のあるものや、一部のアミノ酸は苦味があります。ところが、これらのアミノ酸を含めほとんどのアミノ酸が、Ｌ型からＤ型に変化すると甘味を呈するそうです。生酛・山廃の酒では乳酸菌がアミノ酸をＬ型からＤ型に変える働きをする酵素を作るためＤ型アミノ酸が増えます。この甘味のあるアミノ酸により生酛・山廃の酒は日本酒度の高い割に甘く感じるようです。

（「杉錦山廃純米誉富士」として発売している商品と中身は同じです。）

＜　杉錦　山廃純米秋あがり　＞

原料米　静岡県産誉富士　７０％精米

日本酒度　＋８　　　酸度　２．０

アミノ酸度　１．３

アルコール　１５．５％

酵母　協会７０１号

活性炭無使用　一回火入

希望小売価格（税込み）

２，７００円／　１．８Ｌ

１，２９６円／０．７２Ｌ

発売予定日　９月１日