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マット・ヤングさん  オフェル・ヨラムさん 来社

 麻井宇介・吉田集而 対談を掲載していますが、一回休みます。続きはまた掲載します。

437オーストラリアのソムリエ・日本酒インポーターの・マット・ヤングさんと京都で日本酒バーと輸出をしているオフェル・ヨラムさんが来社しました。

 お二人はこの時期、取扱いしている酒の蔵を巡っています。杉錦はお二人に数年前よりお取扱い頂いています。お二人の取扱いの日本酒は生酒から古酒タイプまで幅が広いですが、食中酒としての味わい重視で香りタイプや淡麗タイプはあまり無いようです。

 マットさんはソムリエとして洋食でのワインリストの一部としての日本酒の役割、可能性を高く評価しています。オーストラリアでの販売先は洋食レストランで日本食はほとんど無いそうです。

 私も従来より、食事をおいしくする酒という事は意識していました。ただ日本酒というと酔う為の酒というイメージがあり、居酒屋などで、いろんな食べ物をつまみながらダラダラ飲み続けるという事を想定していました。

 マットさんは酔うための酒ではなく、食事のコースの中で料理をよりおいしくできる酒として日本酒をレストランに勧めているそうです。洋食ではワインが主力でしょうが、一部の料理にはワインより日本酒のほうが相性がよく、食事をよりおいしくできると考えています。 したがって酒の味も特定の料理を想定して、その料理との相性の視点から評価し、選んでいるようです。この視点は新鮮でした。

 前に来社した京都の板前さんと話した時、「料理のじゃまをしない」という観点から淡白であまり自己主張しない淡麗タイプの酒が和食には合うという意見でした。マットさんたちの意見ではワインや日本酒は料理の味のじゃまをしないのではなく、一緒になる事により、さらにおいしく味わい深くする事ができるという考えです。その為には日本酒もじゃまをしない淡麗な味わいであるだけでなく、それぞれ個性のある味わいである事が必要になります。そういえば最近はワインを和食に合わせるという事が盛んにおこなわれているようです。 結果としてマットさんたちの品ぞろえは生酒から、生酛、山廃、熟成タイプなど様々です。

 ちなみにマットさんのblack  market  sake で扱って頂いている杉錦は 「天保十三年」 「生酛純米中取り原酒」  「山廃自然醸造」 の三種類です。日本酒がワインリストの中に当たり前のように並ぶレストランが増えたらうれしいですね。

 

 

 

 

投稿日時:2016年2月9日(火)│
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