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全国新酒鑑評会

 今年も5月27日に、広島の全国新酒鑑評会の一般公開へ行ってきました。前にも書いたとおり、全国新酒鑑評会で金賞を受賞する酒の大多数が、カプロン酸エチルという香りの成分が非常に強いため、華やかですが欠点として飲み飽きしやすく、熟成すると劣化して、嫌な風味がでてくるという性質をもっています。この点の反省から、今年は審査方法が少し変わり、出品酒は予め行われる香りの化学分析で、カプロン酸エチルの濃度で3区分に分け、それぞれの区分別の審査をおこなう事になりました。実際の区分分けのボーダーラインは公表されていません。   私は150銘柄くらいしか、きき酒していないのですが、今年この審査方法の変更によって、従来と較べカプロン酸エチル主体の酒の出品が減り、9号系の酵母の出品数が増えた様子はないです。金賞の酒は、昨年までと同じくカプロン酸エチル主体の酒が多かったです。その中で9号系の酵母と思われる酒で金賞、あるいは入賞の酒も散見され、今後少しずつ傾向が変わってくる事は予想できます。  なお杉錦では、このカプロン酸エチル主体の酒は斗壜取りした原酒を壜火入れして、500mlで360本ほど鑑評会出品酒として、限定出荷しました。残りは全てブレンドに使いました。ブレンド比率は、大吟醸で3%程度とし大半は特別本醸造へ混ぜてしまいました。昨年の市販大吟醸は、カプロン酸エチルの酒が35%程度ブレンドしてありましたが、今年はHD-1主体で、ほとんどカプロン酸エチルの風味は感じないと思います。

投稿日時:2003年5月31日(土)│