杉錦 純米大吟醸 新酒発売します。
静岡県新酒鑑評会純米吟醸部門で第一位県知事賞を頂いた出品酒と同じモロミの酒を“杉錦純米大吟醸”として4月10日頃より発売いたします。レッテルを改め急ではございますが、価格も少し値上げさせて頂きました。
鑑評会に出す出品酒は雫取りした酒の中から、さらに一番良い酒を出品します。高いレベルで競う鑑評会では、斗瓶の何番目を出すかで順位が変わってしまうほど厳密な戦いになります。その意味では本当に県知事賞を取ったのと同じ酒というのは18㍑ほどしか存在しない事になります。
30年ほど前に、吟醸酒ブームという事あり、全国新酒鑑評会での金賞受賞が注目されるようになると、“金賞受賞酒”という酒が市販されるようになりました。ところがこの酒を味わってみると鑑評会の一般公開に並んでいる酒とはかけ離れているという事態が生じました。昨年亡くなられた河村伝兵衛先生は、静岡酒の発展には市販される吟醸酒のレベルアップが重要だと考え、県下の蔵元に、①ヤブタではなく良く手入れした酒袋による上槽②活性炭素濾過をしない③タンク火入れ貯蔵をせず、生酒をビン詰め後“瓶燗火入れ”する④貯蔵は冷蔵庫、などの指導をおこないました。これにより市販大吟醸のレベルが格段によくなりました。今回の純米大吟醸も上記の方法によって製品化しました。
この度の県知事賞受賞酒は静岡吟醸としては酸が多い酒でした。日本酒度は甘めですが、吟醸酒としては高めの酸により、締まった味わいです。静岡酵母らしい穏やかな吟醸香があります。食事と一緒に飲める酒です。
製品詳細 http://suginishiki.com/product-list/44.html
同じモロミのしずく取りしば部分は「杉錦 純米大吟醸 しずく取り」として発売いたしました。こちらは予約で完売蔵元には在庫がございません。