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平成29年静岡県新酒鑑評会「吟醸酒」、「純米吟醸酒」両部門で第一位県知事賞を頂きました。

2017純大吊りタンク2017純大吊り俯瞰図 酒造りはいろいろ思いどうりにいかなくて、苦しい事もあるのですが、応援してくださる皆様を裏切らないよう頑張って造っていると、時には思いがけなくいい事もあるというのが今の気持ちです。杉錦を応援してくださる皆様本当にありがとうございます。

 先のブログでも書いたように、今年の出品用のモロミは経過はまずまず順調でしたが、酸が1.7と静岡吟醸としては多めだったので鑑評会第一位は正直驚きました。

特に酸が少ない事が必須条件だと思っていた「吟醸酒」部門(本醸造部門)でも一位を頂けたのにはわが耳を疑いました。杉錦では吟醸酒も純米規格のほうが味のバランス(甘味、コク、酸味のバランス)がいいと考えて近年は純米として搾り、吟醸部門の出品酒は形式上少し本醸造をブレンドした”ほとんど純米酒”です。

 ですから今年この酒が県知事賞に選ばれたのは、時代につれて酒に対する感性が少し変わりはじめたのかとも感じます。

 純米吟醸部門(旧純米部門)で県知事賞を頂くのは平成19年、21年に続いて3回目ですが、前の2回の酒は酸度は低めで鑑評会で上位を狙えそうな酒でした。ですから今年は思いがけない受賞でした。

 今回の出品酒は純米酒で日本酒度-0.5ほどと甘いので酸は1.7くらいあったほうが本来バランスはいいです。 吟醸酒部門の出品酒もほとんど同じ成分でした。吟醸部門の酒は通常+5くらいの酒を出すのですが、今回の酒は甘味を酸がオフセットしてバランスよく感じたのかと思います。どちらの酒も原酒よりさらに割水したほうが、軽くなり実際に食事と一緒にのむには呑みやすくなると思います。

 全国的には鑑評会でいい成績をとる酒は、日本酒度は甘め グルコース濃度が高めで さらにカプロン酸エチルという華やかな香りの強い酒が主流になっています。静岡県の鑑評会は、こういう酒は全国鑑評会で金賞を取りやすいですが、本当においしく飲めて日本酒の需要を増やす事ができるのは静岡タイプの酒だと考えて酒を選んでいます。

 静岡の鑑評会でも更に、純米部門では酸味も利いた食中酒として飲めるさけが評価されるようになると”酔い”と個人的には考えています。

 今回の酒は4月には「県知事賞受賞酒」として発売する予定です。

 

投稿日時:2017年3月14日(火)│